職場にはいろんな働き方の方がいます。正社員だけでなく、パートさんや派遣さんといった働き方がどちらかというと変則な方々もいます。パートさんは今までいろんな経験をされているのでスキルも高く、新卒の社員にとってこんなに身近にお手本となる方がいることがどんなに恵まれていることか、なかなか若い世代の社員たちが気付いてくれないことが残念で仕方ありません。入社して数年経つと新入社員の頃の謙虚さをいつしか忘れ、まだまだ未熟な面もあるにも関わらず上から目線でモノを言うようになっているのです。私がその場にいるときにそのような場面に出くわすとすかさず注意しますが、居ないときにもかなりあるという話も聞いています。皆を取りまとめていく立場なので、あれこれと考えていますが、これという決め手に欠けているような気がして、そこのところが悩みのタネとなっています。
相談者さんのおっしゃることは「ごもっともだ」と思います。基本原則は、人間誰しも尊重されるべきであり、不当に扱ってはいけません。雇用形態で差別する人は、年齢、性別、人種、学歴、生まれといった人間属性でも差別する可能性が高いでしょう。この問題は「人としての在り方」について本質的には問われているのです。
ただそれは、果たして本人たちだけのせいでしょうか。本人たちも子供時代から、同級生と競わされ、学歴にしがみつくことを奨励され、自分はすごい人間なんだと必死にアピールした結果、いまの正社員の地位にありついたのではないでしょうか。だったら、勝負に勝った者が、勝負に負けた者になんか、いちいち同情していられません。「自分たちは選ばれた人間だ」と内心勘違いしていてもおかしくないのです。なぜなら社会全体がそう仕向けているのだから。
・・・と言ったような話を、その新人と腹を割って話してみてはいかがでしょうか。「キミは受験戦争や就職戦線で、そんな人間になり下がってしまったのか。上司さんは悲しいぞ」と本人にストレートに伝えてみるとはいいと思います。感受性の強い子なら、きっとビヘイビア(態度・ふるまい)を改めてくれるはずです。根っからの差別主義者なら、そもそもその新人を雇っておくことがプラスなのか貴社が改めて考えたほうがいいでしょう。
キャリコンサルタント/夏生 隼成




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