異業種への再就職を考えると、自身のキャリアや経験がどこまで通用するか分かりません。経歴の棚卸をしてみてもアピールできる材料が乏しく不安です。第三者のプロの視点からみて、自分にどんな強みがあるのか、自分の特性はどんな業界で活かせそうなのか、アドバイスを頂けると嬉しいです。また、結婚や妊娠をきっかけに一度退職をしてしまった場合、やはり正社員になることは難しいのでしょうか。派遣社員は3年以上同じ職場にいられないと言いますし、パートなども不安定な雇用形態なので不安はあります。いまは離職中で比較的時間もあるため、資格の勉強も検討しています。ブランクがある状態から正社員になるために、有利な資格があれば取得してから就職活動するつもりです。どのような業界ならチャンスがありそうか、アドバイスよろしくお願いします。
異業種の転職に不安を感じられている。結婚して離職したが、その後の職場復帰も不安。さらに将来的には正社員になりたい、ということですね。とくに女性の方にとって、結婚・育児などで離職されてしまってからの職場復帰は、みなさん悩まれる問題ではないかと思います。
まず、簡単な原則からお話いたします。「転職」において、次の順に企業からは評価されます。「①前職の業界・職業が同じ」「②前職の職業が同じ」「③20代~30代前半」の順。左記にあてはまらないと、かなり転職活動に精通していなければ、苦戦してしまうことになるでしょう。もし相談者さんが「②」であり、例えば「経理」「営業」といった同一職種で異業種にチャレンジするのであれば、それほど大変ではないと予想します。
ただ、問題は「業種も職種も未経験」だった場合です。大抵の会社は「若手」じゃなければ、育成込みで採用してくれません。最初に「教育コスト」がかかるため、一人前になって「元を取って」から現役時代が長いほうが企業としても有難いからというのが理屈です。じゃあ完全に無理なのかというと、必ずしもそういうわけでもありません。未経験でも転職できる方法は大きく3つあります。「<1>職種ではなく『業務』で即戦力をアピール」「<2>副業で経験を積む」「<3>単純作業の未経験募集で会社に滑り込む」。
<1>職種ではなく『業務』で即戦力をアピール
例えば、『販売職→営業』の場合で考えてみましょう。販売職とはいえ、「お客様に提案した」「商品理解をするため努力をした」「目標数字を追っていた」というように、細かく見れば営業と共通する業務が結構あります。また、『営業→経理』の場合でも、「売上・販管費・利益を月次管理していた」「数字は得意」「請求書・経費精算の流れは理解している」といったことに加えて、「経理に興味を持って簿記を取った」と添えたら、未経験でも門戸が開かれたりします。同じ職種でも会社が変われば、業務フローは違うものです。厳密な意味での「即戦力」はあり得ないため、図々しくチャレンジしていきましょう。ただ、業務分解は、それなりのキャリアの専門家にアドバイスをもらったほうがベターかもしれません。
<2>副業で経験を積む
少し遠回りになってしまいますが、「副業しながら経験を積む」という道も、令和時代に良い選択肢のひとつとなってくるでしょう。下手に賃金が発生するよりも、ボランティアのほうが上流の仕事に就ける可能性は高いかもしれません。NPOや地方の中小企業なら、商品企画、広報といった憧れの職業を経験できるチャンスも豊富です。学生のインターンに取り組むような感覚でチャレンジしてみましょう。これからは、このようなキャリア形成の仕方は当たり前になっていく予感もあります。
<3>単純作業の未経験募集で会社に滑り込む
とりあえず、アルバイトでもいいから、希望の会社に入り込むという手もあります。どんな形であれ、一緒に仕事をするわけですから、爪痕を残すような働きをすれば、必ず誰かの目に留まるはずです。飲み会などで社員の方々とネットワークもできるでしょう。親交が深まってきたら、「正社員になりたい」「ほかの部署も興味がある」と相談を持ち掛けてみればいいと思います。もともとバイトだった人が、抜擢・出世して、重役になっているケースは決して少なくありません。
また、「資格を取得してから就職活動」とのことですが、資格については下記の相談でも見解を述べさせていただきました。あわせて、ご参照くださいませ。
スキルアップに良い資格はありますか。
キャリアコンサルタント/夏生 隼成




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